BCNは8月30日、7月18日に亡くなった創業者・奥田喜久男氏の「お別れの会」を東京都内で開催した。IT業界を中心に大勢の人が参列し、花を手向けるなどして奥田氏との別れを惜しんだ。
祭壇に献花し、手を合わせる参列者
参列者は、祭壇に献花したり、手を合わせたりして奥田氏の冥福を祈った。会場では、1981年10月に発行した週刊BCN創刊号や、全国の量販店のPOSデータを日次で収集・集計した「BCNランキング」に基づき、PC・デジタル家電関連製品の年間(1~12月)販売台数第1位のベンダーの功績を讃える賞「BCN AWARD」の受賞企業一覧など、奥田氏の軌跡が分かる資料を展示した。
奥田氏の軌跡が分かる資料の展示
奥田氏は、岐阜市出身。81年にコンピュータ・ニュース社(現BCN)を創業。社長や会長を歴任したほか、NPO法人ITジュニア育成交流協会理事長を務めた。2024年1月のBCN会長退任を機に経営の第一線から退き、同年6月には同協会理事長も退任した。
奥田芳恵社長は「多くの方に支えられて、記者としても経営者としても彩り豊かな人生を送ることができたと思う。故人から教えられた真実・中立・信頼を追求する姿勢を胸に、業界と社会の発展に情報の力で貢献できるようにしていきたい」と話した。