米Automattic(オートマティック)は12月18日、都内で報道関係者向けに説明会を開催し、同社の事業内容や製品について紹介した。2025年は日本を優先市場と位置付けているとし、日本での訴求を強める姿勢を示した。
オートマティックは、Webサイトやブログを作成するためのオープンソースコンテンツマネジメントシステム(CMS)「WordPress」のホスティング版「WordPress.com」を提供している。WordPress.comのほかにも、エンタープライズ企業向けで、強固なセキュリティーとトラフィックの制限なく利用できる点が特徴の「WordPress VIP」や、WordPressを使用するWebサイトのオンライン販売のためのプラットフォーム「WooCommerce」など、WordPressを基にしたデジタルコンテンツやeコマースサービスを展開している。
マット・マレンウェッグ CEO
オーストリアのコンサルティング会社によるレポートによると、世界中のWebサイトのうち43%がWordPress上に構築されているのに加え、特に日本では58%のWebサイトに利用されているという。同社のマット・マレンウェッグCEOは「25年、日本は優先国ということになる。多くのプロダクトを日本のコミュニティーの皆さんに提供していきたい」と説明。続けて「日本国民の皆さん一人一人が自身のWebサイトあるいは自身のドメインを持ち、個性豊かな表現をしてもらえる、そんな世界にしていきたい」と今後の展望を語った。
日本でのさらなる展開を見据え、「もっと多くのユースケースを学んでいきたい。日本の皆さんの現在の活用方法をどんどんと高みに近づけていきたい」(マレンウェッグCEO)とした。
また、12月16日には都内で年次イベント「The State of The Word」を開催した。基調講演や日本人作家などのゲストを招いてのパネルディスカッションなどが行われた。
(大向琴音)