GMOインターネットグループは2月6日、記者会見を開き、セキュリティープロジェクト「ネットのセキュリティもGMO」を発表した。第1弾として、24時間無料で利用できる総合ネットセキュリティーサービス「GMOセキュリティ24」の提供を開始する。熊谷正寿・代表取締役グループ代表は「AI・ロボティクスの時代を迎え、セキュリティーの重要性が増すことは明白だ。インターネットが社会インフラの役割を果たす中で、安全性の確保は喫緊の課題となっている」とセキュリティー事業を強化する背景を述べた。
熊谷正寿 代表取締役
現在、同グループの傘下にはSSL証明書発行などを手掛けるGMOグローバルサイン、セキュリティー診断サービスなどを提供するGMOサイバーセキュリティbyイエラエ、開発向けセキュリティーサービスを提供するGMO Flatt Security、商標などブランドのセキュリティー保護を手掛けるGMOブランドセキュリティの4社がある。「グループの従業員約8000人のうち1100人がセキュリティ-分野を担っている」(熊谷代表取締役)という。
GMOセキュリティ24では、グループのセキュリティー企業の知見とノウハウを活用して開発した「パスワード漏洩・Webサイトリスク診断」と「セキュリティ相談AIチャットボット」の二つのサービスを提供する。パスワード漏洩・Webサイトリスク診断は、メールアドレスを入力すると、そのメールアドレスにひも付くパスワードが漏えいしていないかを確認できる。また、URLを入力すると、「ぜい弱性」「クラウド利用」「なりすまし」「盗聴」の四つの項目でサイトの安全性を診断する。セキュリティ相談AIチャットボットは、自然言語でセキュリティーに関する質問を回答する。これらサービスを利用した後に、セキュリティー強化を目指す企業に対しては、有償のサービスを提案していくとした。
(岩田晃久)