セキュリティーソリューションベンダーの米SWIMLANE（スイムレーン）は7月11日、都内で顧客やパートナー向けのイベントを開催した。日本法人の開設で国内でのビジネスを強化し、セキュリティー自動化の価値を多くの顧客に届けていく方針を示した。

　同社は2014年設立。セキュリティーオートメーションのプラットフォームを提供している。日本では20年から顧客がいるが、今回ビジネス拡大に向け日本法人を設立した。国内ではマクニカが24年8月にディストリビューター契約を締結している。

　同社は、企業のシステムが複雑化する中、サイバー攻撃の対象範囲が拡大し、セキュリティー担当者が短期間で新たなスキルの習得が求められる点を課題と指摘。人材不足も深刻なため、セキュリティー自動化のニーズは高いと分析しており、ナレッジを共有し、属人化を防ぐために、プラットフォームとしてSOAR（Security Orchestration Automation and Response）製品の拡販を図っていく。ローコード開発で幅広いインシデントに対応できる点が特徴で、日本では細かいカスタマイズのニーズが高いため、開発の容易さと柔軟性を両立していることが優位性につながるとした。
 
　ジム・ブレア・CEOは自社の製品の方向性について、「セキュリティー関連の全てのサービスを提供し、セキュリティーのService Nowを目指している」と説明。AIを活用してサービスを広げていくとした。

　日本法人SWIMLANE Japanの牛込秀樹・カントリーマネージャーは、「パートナーと連携して提案からサポートまで行っていく」と述べ、間接販売でビジネスを拡大する考えだ。
（堀 茜）