数字で見る中小企業のIT天気図

<数字で見る中小企業のIT天気図>2 IT導入は二極化

2002/11/11 16:04

週刊BCN 2002年11月11日vol.965掲載

 中堅・中小企業のIT導入に対する立場は二極化が進んでいる。

 ネットワーク、基幹系などのITインフラは導入せざるを得ない状況となっている。社内の情報共有、取引先や顧客へのサービスなど、ネットワーク対応すべき状況が常態化しているために、その体制の整備は不可欠と考えている。

 そのため多くの中堅・中小企業は入れるべき最低限のITを導入している。URL、インターネット、イントラネット、LAN、グループウェアなどの導入率の高さがそれを物語る。

 一方で、CRMやSFAなどの投資的なIT導入は明確に投資意欲が低いといった特徴的な傾向が出ている。中堅・中小企業の特徴を表わすキーワードをまとめると、(1)即物的:「現在困っている、あるいは必要なITは導入する」、(2)即効性:「すぐに導入効果が現れる、見えるITなら導入する」、(3)付和雷同性:「多くの企業で利用している、実績のあるもの、世間一般に知られているIT、ソリューション、パッケージを導入する」の3点に表わされる。

 そして中堅・中小企業は苦しい経済環境下で、「IT投資を含めて投資を極端に切り詰める」一方で、「企業経営的にすぐに効果を発揮するITへは積極的に投資する」という傾向を見せている。次回から具体的な内容に触れることにする。(ノークリサーチ 伊嶋謙二)
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