数字で見る中小企業のIT天気図

<数字で見る中小企業のIT天気図>4 サーバーは新規導入、情報系利用が増える

2002/11/25 16:04

週刊BCN 2002年11月25日vol.967掲載

 中堅・中小企業でのサーバーの導入目的は「基幹系システム」(48.4%)でのウェイトが高い。しかし2001年に比べると10.5ポイント減少した。これに対し、「イントラネット」16.7%(1.6ポイント増)、「ウェブサーバー(URL)」10.2%(1.1ポイント増)と、ネットワーク系のサーバー導入目的が高まっている。情報系の導入目的が基幹系を上回っている。

 導入パターンとしては、「新規にサーバーを購入」しているのが、全体の約6割を占めて高い。サーバーはまだまだ新規導入がメインだ。中堅・中小企業でのサーバー購入の勢いが継続している。

 サーバーの購入先は、「システムプロバイダ、ディーラー、販売店」(58.5%)とチャネル経由の購入がメインだが、年々ウェイトを下げている。その半面、「量販店・ショップ」、「ウェブ・通販」、「メーカーから直接購入」が若干伸びてきている。とくにメーカー直販(22.3%)が増えてきている。デルコンピュータを中心とするメーカー直販ウェイトはさらに増加するだろう。ただしサーバーのウェブ経由購入は実質デルのみと見てよい。

 購入方法としては、圧倒的に「リース」67.1%であるが、「買い取り」も32.1%と多い。レンタルはほとんどない。エントリー系を中心に低価格サーバーの「買い取り」傾向は今後さらに増えるだろう。(ノークリサーチ 伊嶋謙二)
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