SNS構築ソフトをパッケージ化

 2000年設立のゴールネット(杉山剛太社長)は、年商100億円前後の中小企業を対象に、ウェブサイト構築・運営にフォーカスを当てたITソリューション提供で存在感を示している。

 自社ホームページで得たノウハウや経験をもとに、ホームページ構築・運用関連ソフトやシステムを開発。直接営業のみで約300社の顧客を抱える。

 創業時、旅行関連のポータルサイト運営事業を展開してきたが、提携企業の倒産などで閉鎖を余儀なくされる。その後、ホームページ運営で得たノウハウを生かし、ホームページ構築・運用事業をビジネスの軸に据えた。自社でホームページ運営のノウハウを得るため、旅行サイトのほか主婦向けの生活情報サイト「ジネコ」をオープン。ジネコは、現在月間700万ページビュー、1日3万5000ページビューを誇る。この実績が評価され、顧客数は年々右肩上がりで増えている。

 杉山社長は、「ウェブサイトの構築・運用だけに限らず、今ではアクセスユーザーの趣味・嗜好、要望の分析といったマーケティング業務や、ウェブサイトの運営に関するコンサルティングサービスまでビジネス領域は広がった」と自信を示している。

 今年は新たな領域に打って出る。それが、SNS(ソーシャルネットワーキングサイト)構築ビジネスだ。

 ホームぺージやブログでは不特定多数のユーザーが利用できるのに対し、SNSにアクセスするには基本的にパスワードとIDが必要で、SNSの参加者の紹介を受けなければアクセスできない。そのため、個人情報なども収集しやすい。特定のSNSには興味を持つ人だけが集まるために、「参加者の情報はマーケティングデータとして信頼できる」のが狙い目だ。同社ではノウハウを得るため、ジネコのSNSをすでに立ち上げている。

 杉山社長は今年からSNSを構築する企業が増えると判断。昨年10月にSNS構築パッケージソフト「SNS-Pro」をエグゼコミュニケーションズと共同開発し、今年度は本格的に中小企業向けに売り込む。まずは15社への販売を目標に掲げる。すでに洋菓子メーカーのモンテールが同パッケージを活用して洋菓子関連のSNSを立ち上げた。「通常SNS構築には3-4か月かかるが、SNS-Proを活用して2-3週間でオープンさせた」という。

 今年度(2006年12月期)は売上高18億円を見込み、来年度には株式公開を狙う。自社活用で得たノウハウをパッケージやシステムに生かし、中小企業市場に食い込んでいる。(木村剛士)