6社でERP事業会社を設立

 NTTデータ(山下徹社長)は、グループ会社やSIer、ISV(独立系ソフト開発ベンダー)などと共同で、準大手・中堅企業向けERP(統合基幹業務システム)の事業会社NTTデータビズインテグラル(中山義人社長)を、今年6月に立ち上げた。準大手・中堅向けの独自ERPを持たなかったNTTデータだが、ビズインテグラル事業を軸に、同分野における商材を拡充する構え。
 

 ERPの基盤部分は、SOAやSaaSに対応可能なNTTデータイントラマート製を使い、基幹部分の販売管理はNTTデータとイントラマートが新規に開発。その他、財務管理はNTTデータシステムズ、人事管理はアイテックス、生産管理は東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)、ビジネスインテリジェンス(BI)はウイングアークテクノロジーズの6社がそれぞれ開発を担当する。各社ともに新会社ビズインテグラルへ出資しており、自社の得意分野を持ち寄ることで、ERP事業を迅速に立ち上げる。

 

 開発するERP製品である「Biz∫(ビズインテグラル)」の販売でも共同戦線を張る。NTTデータ、NTTグループの強力な販売網や、イントラマートや中堅向けERPのSCAW(スコー)を開発するシステムズが持つ既存の販売パートナーチャネルなどをフルに活用。ビズインテグラルの中山義人社長(イントラマート社長を兼務)は、「向こう4~5年で70~80社体制からなるBiz∫の販売パートナー網を構築する」と、グループ内外の販売リソースを結集する。

 

 B-EN-Gの石田壽典社長は、「今後3~4年の間に10億円規模の増収効果が期待できる」と、Biz∫の新規の販売チャネルによるビジネス拡大を見込む。参加企業のうち、イントラマートやウイングアーク、B-EN-Gは、日本発のソフト製品で世界進出を目指す団体MIJSのメンバーだ。ウイングアークの内野弘幸社長は、「ビズインテグラル事業はMIJS活動の成果の一つ」と評価。他のMIJSメンバーとも「同期を取っていく」(中山社長)と、協調関係を構築する。(安藤章司)