次の一手

ネットマークス　大橋純 社長

　2010年度（11年3月期）は3か年計画の最終年度にあたる。中期経営計画を達成した後に何を実行していくのか。そういった意味では、「次のステップ」を考える年だ。

　具体的には、ネットワークベースのソリューション提供でサービスの拡充を図ることだ。強化策として、UC（ユニファイドコミュニケーション）関連で「PeacePlanet UCリモート運用代行サービス」の提供を開始した。これは、専任エンジニアが遠隔操作でユーザー企業のUCシステム運用を代行するものだ。また、ネットワークインフラ運用支援サービス「PowerPlanet」の提供を2009年夏から提供しており、既存のSEによるアドバイスとポータルサイトによる情報提供などを組み合わせることで、ユーザー企業が最適にネットワークを運用できるようにした。さらに、サーバー関連の技術力を高めることも視野に入れる。

　まずは、10年3月末までの09年度を良い形で終わることができるかどうかがカギになる。振り返ると、世界不況の影響をまともに受け、とくに製造業を対象としたビジネスは厳しかった。また、政権交代を遂げた民主党による「事業仕分け」の実施など、日本全体を見渡すと圧縮の傾向に向かっている。こうした状況下、景気が回復すると意識するのは心理的に難しいと考えるのが妥当だろう。そんななか、当社が取り組むべきことは、ユーザー企業の声をしっかりと聞き、ICTを使うメリットを訴え続けていくことだと考える。