クラウド化の波は、大企業だけではなくいずれは中小企業、SOHOまでやってくるといわれている。小規模企業に、大企業と同じクラウドソリューションを提案していいのか。ブラザー販売は、小規模企業に適したクラウド連携ソリューションを提供する。
ブラザー販売が提供するクラウド連携機能は、他社のソリューションを上回るものでも独自性のあるものでもない。優位性は導入のしやすさにある。数万円のスキャナにも通信機能を搭載し、PCレスでクラウド連携ができる。SOHOや小規模企業でも、複合機の上位モデルと同等のクラウドソリューションを簡単に導入できるのだ。
スキャンしたドキュメントをクラウドに保存する機能や、クラウド上のドキュメントをPCレスで印刷する機能などもあるが、なかでも好評なのが、複数アカウントに対応する点と指定フォルダに保存できる点だという。機器1台に対し、クラウドサービスのアカウントを最大で15アカウント登録できる。例えば、OneDrive、Box、Evernoteに5つずつ、Evernoteに10、Boxに5など、自由に割り振ることが可能だ。
指定フォルダへの保存機能は、あらかじめクラウドストレージ上にフォルダをつくっておけば、スキャンデータを指定フォルダに保存できる。注文書、契約書などのカテゴリ別にフォルダを用意すれば仕分けが簡単になり、後々ドキュメントを探す際も便利だ。「使ってみるととても便利とお客様から好評」とマーケティング推進部商品企画GソリューションプロダクトTの野村和史マネージャーは話す。
フォルダを指定してドキュメントが保存できる
クラウドは異なるブラウザ、環境でも情報を共有できる。同一ユーザーがPCとスマートフォンなど、異なるデバイスで情報を共有するマルチデバイスが注目されているが、異なるユーザー間で情報を共有する際にも活用できる。
病院向けのレンタルサービスを提供する企業が、ブラザーのスキャナを導入した。これまでは病院からの注文書を営業が手回収したり、郵送で送ってもらったりしたが、手間とコストがかかる。スキャナを顧客である病院に設置し、注文書専用のアカウントを登録することで、注文書回収の手間とコスト、タイムロスを大幅に削減できたという。
野村マネージャーは「リセラーがクラウドと絡めた提案に力を入れている」と売りの現場でもクラウドソリューションに高い関心があると話す。今後も小規模企業向けの働き方改革を提案できるソリューションの開発に力を入れていく。