この目標達成に向けた戦略の核となるのが、「業種対応力強化」と「クラウド活用へのより柔軟な対応」だ。北村幹也・産業ソリューション事業部マネージャーは、「基幹系システムの領域では、会計や人事給与のモジュールはかなり飽和状態で差異化ができなくなっている。今後勝負になるのは、生産管理や販売管理の領域。EXPLANNER/Zは、この部分の機能統合を強化した。さらに、カスタマイズした機能をコンポーネント化して流通させ、お客様それぞれの要件に適したERPを簡単、スピーディ、低コストで実現できるように基盤も刷新し、中堅企業向けの市場で勝てるオールインワン型ERPに仕上がった」と力を込める。また、EXPLANNERシリーズのクラウド対応については、7年前から「EXPLANNER for SaaS」を提供しているが、これもほぼ会計と人事給与モジュールのみのビジネスというのが実態だった。「大手と中小零細の狭間で、中堅企業は保守的な姿勢が強くクラウド活用が最も遅れていたが、もはや状況は変わった。中堅企業層でも業種を問わず基幹システムのクラウド活用ニーズは高まっている」(北村マネージャー)として、そうしたニーズをEXPLANNER/Zでライバルに先行してすくいあげていきたい考えだ。