Letters from the World
米国でのコンピュータ活用
2002/01/07 15:37
週刊BCN 2002年01月07日vol.923掲載
最新のコンピュータには最新のOSが搭載され、数多くのソフトウェアが最初からバンドルされている。しかし、ビジネスや家庭で使われているコンピュータの多くは、最新のコンピュータではないケースが少なくない。
米国の大手企業でも今になってウィンドウズ98マシンへの移行を行っている場合も多い。なかにはいまだにDOSのコンピュータを使っている会社もある。
これは新規投資をしたくないという単純な問題ではない。多くの企業は自社で使用する業務ソフトを開発しており、その資産をもっている。このようなアプリケーションプログラムはパッケージソフトと違って、新しいOSに対応しようとすると、ソフトウェアを作り換える必要がある。このようなソフト資産がある限り、新しいOSに簡単には切り替えられないというのが現状のようだ。
しかし、古いOSにはサポートはもうない。そのような切り換えの時期が今、米国では訪れており、SI業者への注文が増えている。しかし、今の苦しみを忘れているわけではない。将来のコンピュータへの対応を考えると、インターネットという環境への対応を忘れることはできない。インターネットをどのように会社の業務ソフトと統合するか。
SI業者にはインターネットの経験が少ないところが多い。従って、今、インターネットへの取り組みを真剣に行っている。これが第2のインターネットブームの火付け役になろうとしている。
ドットコム時代のような派手なネットビジネスではなく、インターネットインフラを利用した業務ソフトウェアの開発が注目を集めている。
このようななか、キーワードになるのが、VPN(バーチャルプライベートネットワーク)とXMLになると私は予想している。(米シアトル発)
最新のコンピュータには最新のOSが搭載され、数多くのソフトウェアが最初からバンドルされている。しかし、ビジネスや家庭で使われているコンピュータの多くは、最新のコンピュータではないケースが少なくない。
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