米国で企業戦士たちが最近どのようにコミュニケーションをしているかというお話を今回はしてみることにする。リアルタイムコミュニケーションとしては、顔を合わせた会話、電話、そして最近ではパソコンを使ったデジタルコミュニケーションとしてインターネットを使ったチャットプログラムが企業のなかで注目を集めている。プログラム自体はチャットとは呼ばれず、インスタントメッセージング(IM)と呼ばれている、MSNやAOLが提供しているものだ。

 米国の人は若いころからタイプライターやコンピュータに慣れている。だから、IMを使っても合理的にコミュニケーションをはかることができるのだ。日本ではタイピングに不慣れな面もあって、IMが個人を越えて企業内で多くの人に使われるにはまだまだ時間がかかると考えられる。元来、企業ではなく、個人ユーザーがオンラインでコミュニケーションをするために開発されたサービスで、学生などの間で広まったIMだが、米国では企業が使い始めている。

 しかし、一般に公開されたMSNやAOLのサービスで企業内の話を書き込むことには問題がないわけではない。このあたりに次のビジネスチャンスが潜んでいるかもしれないと私は考えている。言うまでもなく、日本は携帯電話を中心とした携帯でのテキストコミュニケーションが発達している。それに比べて米国ではやはりパソコンの文化が進んでいる。IMは、現時点ではパソコンの文化、日本の携帯文化とは異なるモノがある。

 米国で企業が注目するIMが日本でどれだけ受け入れられるのかが、今後注目される分野である。(米シアトル発)