▼また他の執筆者、木村剛氏は「負け犬エコノミストに告ぐ」という見出し記事の中でいう。「ライブドアの堀江社長にいろいろ言いたいことはあるだろう。だが、ベンチャー企業を率いる新参者にすぎないではないか。なぜこの国は、たった1人の挑戦者に『頑張れ』といえるだけの余裕がないのだろう。中小企業の社長たちは日々、競争に晒されている。日本は不思議な国で、大企業ほど政府の保護を受けるが、中小企業の世界はむき出しの資本主義である」と。もう一誌紹介したい。イギリスの「エコノミスト」だ。10月8日号の表紙を富士山の写真で飾り、「The sun also rises」と刷り込んでいる。日本は過去15年の経済は停滞したが、この先15年は成長すると指摘。その象徴的な出来事として、ライブドア・堀江社長の、「社会にある暗黙のルールには服従しない」姿勢を新時代感覚の萌芽としてとらえている。そういえば、弥生を買収して、その業務ソフトを使っている企業に資金融資する仕組みをさらに拡充する事業姿勢は、新しい風である。(本郷発・奥田喜久男)