北斗七星

北斗七星 2010年3月1日付 Vol.1323

2010/03/04 15:38

週刊BCN 2010年03月01日vol.1323掲載

▼ニューヨークを走る黄色ボディーのタクシー「イエローキャブ」。最近は、この後部座席にタッチスクリーンが設置されている。日本のタクシーにも画面はあるが、ニュースや宣伝を流す程度。「イエローキャブ」の画面で搭乗者はスポーツなどのコンテンツを視聴でき、乗車料金のカード決済も可能。不況の影響でIT市場が縮むなか、日本で市場拡大の期待が広がるサイネージの一利用形態だ。

▼日本のデジタルサイネージの成功モデルとして東京の「山手線」列車内の交通広告がある。国内の関係ITベンダーで組織する「デジタルサイネージコンソーシアム(DSC)」は、こうした成功体験を基に、5年先の2015年までに国内IT産業の10分の1となる1兆円市場にすることを目論んでいる。

▼なぜ、デジタルサイネージがIT業界の“切り札”として浮上しているかといえば、一つは国内IT産業で伸びが期待できる領域が少ないということが挙げられる。もう一つは、サイネージのシステムを構築する過程で、IT機器やネットワーク、コンテンツなど、これまでに培ってきたITのノウハウを融合して展開することが可能なためだ。

▼サイネージを使う先がITの浸透が遅れている領域ということもブームに火をつけた。IT導入に二の足を踏むユーザーに対しては、今やクラウドで初期投資を抑えて導入することができる。これに関連するIT商材・サービスは山ほどある。広告会社を含め業界内外で普及を促進し、市場の拡大を図りたい。
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