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<ニュースその後を検証>業務ソフト市場 PCA OBC、第2幕で新たな戦い

2010/03/25 15:38

週刊BCN 2010年03月22日vol.1326掲載

●2000年6月12日 vol.846 1面にて報道
業務ソフト市場 PCA OBC、第2幕で新たな戦い

 3年ほど前から国内にSaaSの波が訪れ、現在はクラウド・コンピューティングが普及段階に入っている。それ以前、オンデマンドの仕組みとしてはASPという従量課金型のサービスがIT業界に浸透していた。とくに業務ソフトウェアベンダーは2000年頃、当時ブームとなりつつあるASPに取り組み始めていた。

 そんな折り、オービックビジネスコンサルタント(OBC)とピー・シー・エー(PCA)がASPを強化するとの情報を得て、両社の社長に取材をかけた。その際に出てきた話をまとめて特報したのが「週刊BCN」(2000年6月12日号)に掲載した「第2幕で新たな戦い」。両社はともに、ASP事業を推進するための別会社を相次いで設立する動きをみせたのだ。

 OBCは親会社のオービックなどと共同出資で「オービックインターネットサービス」を設立。PCAは、アクト、東京ソフトウェア、グラバス、東海ビジネス、千代田電子計算と同額出資で専門会社を立ち上げた。

 両社の狙いは「小規模事業所の獲得」だ。この取り組みは、一定の成果をあげたと聞く。しかし、ASPはブロードバンド環境やセキュリティ性能など課題が多いこともあって苦戦し、いずれも現在は企業体としては消滅している。(谷畑良胤)
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