2月上旬、東京証券取引所のシステムがまた止まりました。東証はシステムトラブルの常連――いいことではありませんが――だけに、開示された資料はわかりやすく、事故の経緯と原因がていねいに書かれていました。
資料にじっくりと目を通して、感じたことがありました。それは、問題を起こしたシステムの内容についてではなく、東証のシステム運用のお粗末さについてでもありません。
東証は、今回の事故原因を「過信」と説明しています。この言葉に、IT業界へのメッセージが込められている気がしたのです。
ITは社会にとって必要不可欠で、それを支えるIT企業の役割は大きい。だからこそ、IT業界が感じなければならないこととは何か――。メッセージは、それを訴えているように思えました。(木村剛士)
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東証のシステム、またダウン システム障害の要因は「過信」!?メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.3.9」より