BOOK REVIEW
<BOOK REVIEW>『FinTech 2.0』
2016/06/02 15:27
週刊BCN 2016年05月30日vol.1630掲載
ITと金融の関係を整理
バズワードで終わるのか否か。「FinTech」は重要なキーワードになっているが、どこかスッキリしない。もやもやした感じがするのは、現在の金融ビジネスがそもそもITの上で成り立っているからだ。金融数学や金融工学など、高度な計算処理をビジネスにもち込んだのも、金融業界だった。IT業界においても、金融業界に長くかかわってきた人は、FinTechというキーワードには違和感を抱くはずだ。
著者もその一人。本書の執筆は、著者自身がFinTechとは何かを調べ始めたのがきっかけだという。金融業界に長くかかわってきている著者だけに、書籍でお約束のFinTechの始まりから歴史をていねいに解説している。歴史本として知識を得るには最適だろう。ちなみに、FinTechの元祖は、IBMということになっている。FinTechの歴史は、コンピュータの歴史というわけだ。
FinTechがバージョンアップして、本書のタイトルである「FinTech 2.0」になる。「2.0」としたのは、これまでのFinTechと区別するためで、米国ではそう呼ばれているとしている。バージョンアップの最大のポイントは、スタートアップ企業である。新たな金融サービスや金融関連サービス、または金融関連のテクノロジーを提供する会社が一気に増えたためだ。米国では、1000社を超えるという。
ちなみに本書によると、米国ではFinTech系スタートアップへの投資に陰りがみえ始めているとのこと。2016年は淘汰が始まり、スタートアップには厳しい年になるそうだ。(亭)
『FinTech 2.0』
楠 真 著
中央経済社 刊(1600円+税)
続きは「週刊BCN+会員」のみ
ご覧になれます。
(登録無料:所要時間1分程度)
新規会員登録はこちら(登録無料)
ログイン
週刊BCNについて詳しく見る
- 注目のキーパーソンへのインタビューや市場を深掘りした解説・特集など毎週更新される会員限定記事が読み放題!
- メールマガジンを毎日配信(土日祝をのぞく)
- イベント・セミナー情報の告知が可能(登録および更新)
SIerをはじめ、ITベンダーが読者の多くを占める「週刊BCN+」が集客をサポートします。
- 企業向けIT製品の導入事例情報の詳細PDFデータを何件でもダウンロードし放題!…etc…