今日のひとことWeb版

メディアのあり方を考える

2017/10/17 10:00



 週刊BCNは、創刊から36年が経ち、おかげさまでITビジネス紙としては長い歴史をもつ媒体になりました。一方で、週刊BCNが創刊間もない頃から取材させていただいてきたITベンダーにも、長い歴史をもつ「社内報」という自社内の情報媒体があります。週刊BCNの創刊編集長である奥田喜久男が手がける人気企画である「千人回峰」に、先日、富士通マーケティングの社内報ご担当者に登場していただきました。同社の社内報は、創刊32年というやはり“老舗”の社内報です。

 記事を読むと、社内報を担当されている方が、いかにその制作に真摯に向き合っておられるかがわかります。社内報の存在意義を常に自問自答しながら、誰に何を伝えるべきかを考え抜いたうえでコンテンツを企画し、精力的に取材する。そして情報の伝え方も、デジタルとアナログ(紙)という二つの道を時にリンクさせながら都度最適なかたちを模索されているという印象です。翻って、週刊BCNのように紙媒体としてのビジネスが幸いにも継続できている商業メディアは今後どうあるべきなのか、個人的にも考えさせられることの多い内容でした。(本多和幸)
  • 1

関連記事