店頭流通

アップル、「iMac」の売れ行き好調で広がる新たな波

1998/08/24 18:45

 アップルコンピュータ期待の新型PC「iMac」が米国で15日、発売された。一部の小売店では売り切れるほどの人気で、インターネット上にはiMacファンが集うホームページも誕生した。

 アップルが1億ドルのキャンペーンを実施したためかiMacの前評判は上々で、シリコンバレーにある大型PCショップ「コンプUSA」ではiMacを100台近く用意したが、すべて発売当日で売り切れた。

 アップル製品の専門店のコンピュータウェアは、15日の午前零-2時までの間に200台以上のiMacを販売した。再版店などでもiMacは飛ぶように売れているという。

 アップルの暫定最高責任者(CEO)のスティーブ・ジョブズ氏は、iMacの潜在的なユーザーは1600万人ほどと推計している。

 また、ウェブホストサービスの米ネットピア社は、インターネット上にiMacユーザーのためのコミュニティを開設。ネットピア仲介の広告を掲載することを条件に、iMacユーザーは5ページまでの自分のホームページを無料で開設できるようになった。

 iMacは流線形のデザインが特徴の一体型PC。データ交換がネットワークを通じて可能なことから、フロッピーディスクドライブを省くことなどで低価格化を実現した。

 周辺機器との接続には、新規格のユニバーサル・シリアル・バス(USB)技術を採用。Windows機用の周辺機器も利用できるが、現時点ではUSB採用の機器が少ないのが難点と指摘する声もある。
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