店頭流通

アップル、Winからの鞍替え続々、初心者15%もiMac購入

1998/08/28 18:45

 マッキントッシュ専門店の米コンピュータウェアが、アップルコンピュータの新製品iMacを購入した500人を対象にアンケート調査したところ、13%がウィンドウズ機からの鞍替えであることがわかった。また市場調査会社マーケット・メトリックスの調べによると、iMac購入者の15%がPCを購入するのは初めてだと答えた。

 iMacの発売前は、熱烈なマックファン以外に購入者はあまりいないというのが業界アナリストの支配的な意見だったが、実際には初心者層などもiMacを購入しているようだ。iMacは米国で引き続き飛ぶように売れており、大型PCショップチェーン最大手のコンプUSAによると「PCの新発売としては過去最大の衝撃」という。

 アップルによると、ほとんどの小売店で品切れの状態が続いており、工場などフル回転で製造と出荷を続けているという。

 調査会社IDCのアナリストによると、「アップルのブームづくりの手法には天才的なものがある」と称賛。同アナリストの元には使い勝手を試すためにiMacが発売直前に無料で送られてきたという。「(IDCの)30人以上のアナリストがこの2、3日の間にiMacを見物にきた。社内でちょっとしたブームが起こった感じだった」という。

 アップルのスティーブ・ジョブズ暫定最高経営責任者(CEO)によると、iMacのターゲット層は約1600万人いるという。
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