このコーナーでは、店頭販売に注力するメーカーの販売第一線の動きを紹介する。(上)では各社の販売戦略や体制を、(下)では現場の奮闘ぶりを追う。

西尾英雄
マーケティング本部
リテール営業部部長
 弥生は、「製品とサポートサービスが両輪」(西尾英雄・マーケティング本部リテール営業部部長)で、「簡単・易しい」をコンセプトに掲げてきた。12月に発売した最新版の「10シリーズ」では、さらに「安心」をコンセプトに追加した。「不安感があって、業務ソフトに二の足を踏むお客様が結構多い。そうした不安感を払拭するために、サポートを徹底的に行う」(西尾部長)姿勢を打ち出したのだ。

 製品を購入し、ユーザー登録したユーザーに「最大で4か月間の無料導入サポートをスタートした」(西尾部長)のはその一例。期間内であれば、法令改正や新製品発売があっても無償でバージョンアップする。そのほか、入力した業務データが紛失してしまった場合に無償で復旧する「破損データ復元保険」を用意したり、「Windows 7」に対応したりしているところを前面に押し出していくという。「Vista」や「XP」ユーザーに対して訴求する構えで、西尾部長は、「期待値としてはかなり大きい」と話す。ユーザー対応では、従来からカスタマーセンターの充実を図っており、ユーザーのPC画面を見ながらサービス対応ができるようにした「画面共有サポート」を売りにしている。

 西尾部長は、「今までは、メーカーの押しつけで提供してきた面がある」との反省に立ち、ユーザー本位のサービスメニューを拡充してきたという。

 「『08シリーズ』の時は、デザインが高級志向だった。パッケージの表記をシンプルにし過ぎた」(西尾部長)ことについて、さまざまなアドバイスを受け、「09シリーズ」に反映。ある量販店の本部からのアドバイスに従い、カタログだけでなく、パッケージにも「青色申告会推奨」を表記することにした。現行製品については、「32ビットと64ビットのどちらに対応しているのかをしっかりと明記した。量販店のご要望やご指摘を実直に受け止め、素早く対応しようと心がけている」(西尾部長)と、謙虚な姿勢を貫く。(信澤健太)

・(下)に続く