停滞が続いたPC関連市場が、活気を取り戻しつつある。5月のPCの対前年同月比は、販売台数108. 3%、金額106.8%と、3月から連続して前年を上回っている。これは、Windows 7搭載製品が夏モデルで3世代目に入って、乗り替えが進むデスクトップPCが引き続き好調なこと、全体的に割安感があること、そして、ノートPCに分類しているiPadが人気を博していることなどが要因だ。

 iPadの国内販売がスタートしたのは5月28日で、5月の月次集計ではわずか4日間の販売実績だが、ノートPCのなかでiPadを含む「その他」の販売台数比率は8.2%だった。これは、iPadが一気に立ち上がったことを物語っている。

 PC以外では、無線LANを軸とするネットワーク関連機器が絶好調。販売台数の対前年同月比は117.2%と、2009年6月以降11か月連続で2ケタ増を記録した。

 これに対し、ディスプレイとPCパーツは振るわず、台数・金額ともに前年比2割前後の落ち込みが続いている。いずれも、PCの自作機運が長期間にわたって萎えていることが、原因の一つになっているようだ。

 自作市場の低迷については、いくつかの要因が指摘されている。一つには、完成品PCの割安感が一段と強まり、自作は安く組めるというイメージが完全に崩れたこと。もう一つは、自作マニアが満足するだけのハイパフォーマンスな部材がまだまだ少ない点だ。いずれにしても、自作ユーザーのすそ野をいかに広げていくかが、今後の焦点となるだろう。