その他
シマンテック 営業部門を産業別に編成 パートナープログラムの再定義も
2010/02/25 21:10
週刊BCN 2010年02月22日vol.1322掲載
シマンテック(加賀山進社長)は、このほど2010年度の事業方針説明会を開催した。エンタープライズ営業の強化と、パートナープログラムの刷新によって、エンタープライズ営業のマンパワーを2割増強するのをはじめ、ハイタッチ営業の強化や産業別の編成など、具体的な強化策を発表した。
シマンテックは、富士通との世界レベルでの戦略的なパートナーシップを結び、富士通のストレージシステム「ETERNUS」、PCサーバー「PRIMERGY」とシマンテックの製品を組み合わせて展開するほか、グローバル市場向けの共同開発に着手することを合意している。
国内市場においては、4月以降、エンタープライズ営業部門の人員を2割増強し、金融、製造、通信、公共、流通・サービスの5区分の産業別に編成することでハイタッチ営業を強化する。「大手パートナーも産業別編成を行なっていることから、より協業しやすい体制を敷く」(加賀山社長)という。あわせてシマンテックパートナープログラムを再定義し、市場カテゴリやソリューションごとに専門的な知識を提供するパートナーを拡充する。
昨年11月からは、中堅・中小企業(SMB)向けスペシャライゼーションを推進。現在22社までパートナーが増加しており、4月以降は100社まで増やす目標を立てている。
そのほか、「Endpoint Management Specialization」をはじめとして、「今後はDLP(情報漏えい対策)、アーカイブ、データプロテクションなど、7~9のSpecializationのカテゴリを設置する」(加賀山社長)としている。地域については、「シマンテック製品販売実績の上位のベンダーを都道府県ごとに調べ、SMBのスペシャライゼーションへの参加を促す」(パートナービジネス営業本部の内田和弘常務執行役員)という。
シマンテックは、製品グループごとのSE組織を発足。開発要員を配置する製品群の拡充、また、バグフィックスやリリース前の検証を行う「JEC(Japan Engineering Center)」で、製品サポート体制を強化する。
また、品質向上の取り組みとして、「TCC(Technical Community Committee)」による各関連部署の横断的な連携を行い、六つほどの職種に分かれている技術者を定期的にローテーションしていくことで社内の風通しをよくする取り組みをしていくという。
前出のJECとあわせて、日本独特のビジネス慣行に合わせた製品のテンプレートを開発していくための部隊を「JDC(Japan Development Center)」としてブランド化することで、シマンテックの認知度を高めていくとしている。
加賀山社長は「企業向けでは『シマンテック』というブランドイメージが低い。品質向上のため、プロセスを整備することで、ブランド力を高めて、顧客満足度、パートナー満足度No.1を目指したい」と意気込んだ。加賀山社長は就任後、一貫してブランドの認知とイメージの向上を追求してきた。社員意識の改革やプロセス重視し、迅速な対応によってパートナー満足度や顧客満足度を高めていこうとする姿勢が施策に反映されている。(鍋島蓉子)
シマンテック(加賀山進社長)は、このほど2010年度の事業方針説明会を開催した。エンタープライズ営業の強化と、パートナープログラムの刷新によって、エンタープライズ営業のマンパワーを2割増強するのをはじめ、ハイタッチ営業の強化や産業別の編成など、具体的な強化策を発表した。
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