シネックスインフォテック(松本芳武社長&CEO)は、9月12日、都内で、年次イベント「SYNNEX IT Conference 2013 Tokyo」を開いた。グローバルパートナーのベンダーなどを中心に約60社が最新の製品やソリューションなどを展示し、24のセッションで市場のトレンドや技術動向を解説した。招待セッションでは、松本社長がシネックスインフォテックの事業戦略について説明したほか、米本社から来日したT.J.トロージャン プロダクトマネージメント担当上級副社長が、米シネックスグループ全体の事業方針や米国の市場動向も紹介した。(取材・文/本多和幸)
タブレットでの成長鮮明に

松本芳武社長&CEO 招待セッションで松本社長は、「顧客の視点・グローバルの視点から日本市場の新たなビジネス機会を探る~シネックスインフォテックが投資しフォーカスしていく市場とその成長戦略~」と題して講演。松本社長は「設計、開発、製造、マーケティング、販売、物流、保守というIT製品・ソリューションのバリューチェーンが日本でも大きく変わっていくだろう。当社は外資系のディストリビュータというポジションを生かして、変化を加速させたい」と、ディストリビュータ大手として、市場をけん引していく意向をあらためて示した。
直近の業績については、今年度上期に2ケタに迫る成長を達成したことを紹介した。とくに大きく伸びた分野として、「モビリティソリューションのアクセスデバイスであるAndroidのタブレット分野ではNo.1のディストリビュータになることができた。また、Windowsのタブレットも好調で、モビリティの分野でリーダーシップを取るという目標に向けてかなり前進した」と説明。また、クラウドソリューションとしては、マイクロソフトの「Office 365」やAdobeの「Creative Cloud」でもディトリビュータとしてはシェア1位となったという。「欧米に比べて、日本市場はクラウドソリューションの萌芽期といえるが、この段階で大きなシェアを取ったことが大きい」と話し、将来、クラウド分野で市場のイニシアチブを握るために、大きな手応えを得たこともアピールした。

展示内容も豊富で多くの来場者を集めた
「クラウド」「モビリティ」に注力

米本社から来日した
T.J.トロージャン
プロダクトマネージメント担当
上級副社長 今後の方針として、「クラウド」「モビリティ」をキーワードにナンバー1ディストリビュータとしての地位を確保したいとの意向を明確にした。松本社長は、「Windows XPのマイグレーション案件を確実に獲得して、新しいデバイスであるタブレットの領域でも大いにビジネスを伸ばしたい」とコメントした。
一方、米本社のトロージャン上級副社長は、「シネックスコーポレーションのビジネスアップデートと米国におけるIT業界の動向・今後活性化する市場機会の予測」をテーマに講演し、同社の米国でのビジネスモデルを解説した。産業ごとにIT製品・サービスなどを組み合わせ、「統合的な付加価値のあるソリューションをSIerやリセラーに提供している」として、上流からITのサプライチェーンに関わっていることを説明した。
また、米国の現在の経済動向については、「低調で、ITへの投資は微増」としたうえで、日本市場と同様に「モビリティ」「クラウド」に注力するほか、「ビッグデータ」や「セキュリティ」も重要なテーマと捉えて投資していく意向を示した。
Varnexのサービスも明らかに
会場では同日、新たに発足したシネックスインフォテックのユーザー(パートナー)会「Varnex Japan(バーネックス・ジャパン)」の第1回総会も開催。松本社長は、「21社の会員、6社の協賛ベンダーでスタートするが、将来は60社くらいの規模に広げたい。会員の皆さんから意見をどんどんもらって、メンバーの利益と業績を向上させることができればうれしい」とコメントした。
今後の施策としては、会員向けに会員専用ウェブサイト立ち上げるほか、会員限定サービスとして、見積もりの優先サービスなどを展開する方針であることを明らかにした。さらに、協賛ベンダーの協力の下、年度末に向けて会員限定の特別価格で提供する製品なども紹介。参加者にバーネックス会員のメリットをアピールした。