ライムライトと販売代理店契約

 ユニアデックス(東常夫社長)は、ライムライト・ネットワークス・ジャパン(ライムライト、田所隆幸カントリーマネージャー)と販売代理店契約を結び、CDN(コンテンツ・デリバリ・ネットワーク)ビジネスの本格化に踏み切った。他社と比べれば後発だが、ユーザー企業のなかでデジタルコンテンツが増えているなか、今だからこそ着手することを決断。将来的には、クラウドビジネスの拡大にもつなげる。(佐相彰彦)

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ユニアデックスの日吉忠之部長(左)と
ライムライト・ネットワークス・ジャパンの田所隆幸カントリーマネージャー

 ユニアデックスは、システム構築をはじめとしてサポートサービス、ITO(ITアウトソーシング)、最近ではクラウドサービスとして「U-Cloud」など、さまざまな角度から製品・サービスを提供している。ところが、CDNに関してはユーザー企業から個別に要望がある場合に限って提供することにとどまっていた。

 日吉忠之・クラウド・ITOサービス事業本部サービス企画部長は、「デジタルコンテンツの増加に伴って、ユーザー企業はウェブサイトなどで大量のトラフィックが発生している。ウェブサイトのページ更新やサイトユーザーによるソフトウェアのダウンロードなどで問題が出てきてビジネス機会の損失となる」とユーザー企業を取り巻く環境を説明したうえで、「さまざまな角度からユーザー企業の要望に応えるためには、CDN配信サービスをきちんと提供することが重要だと判断した」としている。

 CDNの大手といえば、日本ではアカマイテクノロジーズが存在する。しかし、日吉部長は「他社と同じサービスを担いでも差異化を図ることはできない」という。ライムライトのCDNは自社プライベートネットワークを利用するために、インターネットが不安定になった場合も影響を受けることなく、安定したサービス運用を続けることができる。また、高いキャッシュヒット率を確保できるほか、ウェブサイトの高速化と低い運用コストを実現。それらを踏まえ、ユニアデックスはライムライトの販売代理店となったのである。ライムライトでは、「日本でさらに販路を広げていきたい」(田所カントリーマネージャー)と以前から意識していて、国内初の販売代理店になってもらうために交渉。今回のパートナーシップが生まれることになった。

 まずは、第一弾としてライムライト・ネットワークスのCDNを活用した「CDN配信サービス」を提供。ユーザー企業は、オンラインショッピング、動画視聴、オンラインゲーム、アプリケーションのダウンロードなどをストレスなく実行できる環境を整備できる。さらに、ライムライトが提供するウェブアプリケーションへの攻撃を防御するWAFやDDoS攻撃対策などのクラウドセキュリティによってウェブサイトの安全性を担保するほか、ユーザー企業の状況に応じてユニアデックスが扱うオンプレミスのセキュリティ製品も組み合わせる。これらにより、「今年度は数社を獲得して成功事例をつくる」(日吉部長)との方針を示す。

 今後は、ユニアデックスのクラウドサービス「U-Cloud」にCDN配信サービスを追加することも計画。これにより、U-CloudのIaaSを利用するユーザー企業はウェブ環境の構築やサポートにCDNの選択が可能となる。日吉部長は、「今回のパートナーシップは、クラウドビジネスの拡大にもつながる」とアピールしている。