ウインドリバー(マイケル・クラッツ代表取締役)は2月22日、従来の製品ポートフォリオを一体化し、自動運転・コネクテッドカー向けソリューションとして新たに提供していくと発表した。

マーカス・マキャモン バイスプレジデント

 同社は2009年にインテルに買収され、18年4月にはTPGキャピタルに売却されている。インテルの資本から外れ、組み込みOSによるIoT戦略を単独で進めてきた。

 今回の発表では、主力のリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)「VxWorks」や商用Linuxの「Wind River Drive」と各種管理ツールに加え、システム構築やセキュリティー評価サービスを一体化し、自動車向けソリューションとして新たに提供していく。

 オートモーティブ担当のマーカス・マキャモン バイスプレジデントは「これまでの自動運転やコネクテッドカーの開発構造は、各モジュールごとに縦割りで行われることが多かった。これを水平統合して提供することで全体のコストを下げ、認証や安全性まで考慮した量産体制の実現に貢献する」と語る。同社は、基地局や航空機、産業用ロボットといった分野に実績を持つ。これらで活用されてきたRTOS、商用Linux、ハイパーバイザーをソリューションとして一緒に提供し、よりセグメントごとの連携が必要となる自動運転・コネクテッドカー分野を支援する。

 現在、主要自動車メーカーに対して直接交渉を進めており、技術検証の段階にある。当面は直接販売でメインプレーヤーのマインド獲得を進めていくという。マキャモン バイスプレジデントは「複数ある当社の事業の中で、自動車産業が最も急成長している分野。実績のある他業種のノウハウを移植することで自動車業界でもシェアをとっていきたい」と意気込んだ。(銭 君毅)