リンクスインターナショナル(川島義之代表取締役)は8月7日、教育向けPCメーカーの英カノー(Kano)と総代理店契約を結んだことを発表した。教育市場向け組み立て型タブレットPC「Kano PC」の販売を22日から開始した。将来的には国内の学校法人に拡販していきたい考え。

Kano PC組み立て前。
PCの各種部品とイラスト付き組み立てガイド、ステッカーなどが含まれる
 
Kano PC組み立て後

 カノーは2013年設立の教育市場向けPCメーカー。これまでシングルボードコンピューター「Raspberry Pi」を採用した自作PCキット「Kano Computer Kit」などを発表しており、プログラミング教育やSTEM教育を支援する製品を開発してきた。今年、OEMパートナーとしてマイクロソフトと提携し、Windows 10を搭載したKano PCをグローバルに展開している。

 今回、リンクスインターナショナルが取り扱う製品はKano PCの第2世代モデル。カノーは7月に海外で提供を開始しており、英・米各市場において既に数百万台の販売実績があるという。

 同製品は、パッケージを開封した段階では基板やバッテリ、スピーカーなどの部品が分かれている。ユーザーは同封されているガイドを基にそれぞれのパーツを組み立て、実体験を通してPCの構造を理解できる。また、カノーが自社で開発した学習用アプリケーションが標準で搭載されている。具体的には、コンピューターの仕組みを学ぶ「How Computers Work」、ビジュアル言語でプログラミングの基礎を学ぶ「Kano Code」、テキストプログラミングによってイラストやゲームを作る「Make Art」の3種類で、それぞれのアプリケーションを活用することで、学習を効率的に進められる。

 OSにWindows 10 Pro、プロセッサーにインテルのCeleron N4000 Dual Coreを搭載しており、メモリは4GB、ストレージは64GB。子どもが利用することを考慮し、1メートルの落下テストをクリアしている。これらの内容は、文部科学省がGIGAスクール構想で提示している学習者用端末の標準仕様にも合致する。なお、付属のキーボードやアプリケーションはリンクスインターナショナルによって日本語化済み。そのほか、オンライン授業などを見据え、ヘッドセットやwebカメラなどのアクセサリを用意する予定だという。

 リンクスインターナショナルでは、同製品をまず家電量販店やECサイトを通じて一般消費者向けに販売していき、将来的には学校法人へ拡販していく考え。既に販売パートナー契約を進めており、文教市場に強みを持つSIerやディストリビューターと協力して販売網を構築していく方針だ。(銭 君毅)