JBCC(東上征司社長)のローコード開発の手法を活用したシステム構築(SI)の今年度(2021年3月期)売上高が前年度比で1.5倍程度に伸びる見通し。ここ数年のユーザー企業におけるデジタル変革(DX)機運の高まりと、コロナ禍の行動変容に伴う変化に素早く適応するため、「ローコードの手法を用いたアジャイル開発の需要が高まっている」(金光剛右・SI事業部SIイノベーション本部本部長)ことが背景に挙げられる。

JBCC 金光剛右 本部長

 ローコード開発ツールで南米ウルグアイ発祥のGeneXusや、サイボウズのkintoneなどを活用した開発や、クラウドネイティブ開発などを含めてJBCCでは「ニューSI」と定義。同社ではニューSIを重点事業セグメントと位置づけて売り上げを公表している。今年度上期(4-9月)はコロナ禍の混乱もあって前年同期比18.9%の伸びだったが、下期以降は需要が回復していることから、通期では昨年度と同様の50%程度の伸びを見込む。

 SI案件に占めるローコード開発の応用比率は、GeneXusを採用して以降の7年間で全体の3割程度まで増えた。新規プロジェクトを中心に「アジャイル方式で開発したいというユーザーニーズが根強くある」(同)といい、アジャイル方式と相性のいいローコード開発の採用件数が増加。プロジェクトの粗利率も年々改善しており、従来のウォーターフォール方式の開発プロジェクトに比べて10ポイントほど高くなっている。

 今後はローコード開発をベースとしたテスト工程などのより一層の自動化を行うことで、開発スピードを高めていく。JBCCでは向こう数年でSIプロジェクトの5~6割をローコード開発の手法に切り替えていくことでSIビジネスの収益力の一段の向上に努めていく方針だ。(安藤章司)