「インターネットが生活やビジネスにどんな影響やインパクトを与えるのか。それが知りたくて」きっかけは、そんな好奇心から。学生時代は語学と法律が好きだったが、入社時はシステム部門に配属。情報通信分野のコンサルタントになるための知識や経験を持っていたわけではない。だが、抱いた興味を大切に、勢いそのまま異動を志願。知識を補うために大学にも再び通った。コンサルタントとしてスタートしてから今年で9年目。現在は5歳の女の子の母親でもある。
ITバブルとその崩壊、ネットブーム、激動の時期をコンサルタントとして過ごしてきた。自治体情報化支援や、携帯電話のキャリア向けサービス提案、デジタル機器の製品企画など、手がけた案件もさまざま。母親でもあるため、仕事のできる時間はそう多くない。「1日24時間は誰でも一緒。だから、効率的にその都度勉強の毎日です。自分自身が商品そのもののコンサルタントは、常に新しい技術や事柄に敏感になって、自分を高めていなければならない」
「顧客は本当の要求を素直に話してくれないんです。それを引き出し、新たな方向性を提案して喜んでもらえた瞬間は、『やってて良かった』って本当に充実した気持ちになる」豊富な知識と経験を持って就いた職業ではない。時間の制約も大きい。でも、「これからもコンサルタントを続けていきます」
プロフィール
柳澤 花芽
(やなぎさわ かが)1967年生まれ。神奈川県横浜市出身。91年、東京大学文学部卒業。同年4月、野村総合研究所入社。システム部門に配属、ソフト開発や品質テスト、プロジェクトマネジメントを担当。94─96年、社費留学で東京大学社会情報研究所にて修士課程終了。96年、情報通信研究部に配属となり、以降情報・通信分野のマーケティング戦略、事業戦略のコンサルティングに従事。