ダブルクリックは、昨年度(2004年3月期)の売上高が前年度比31.3%減の19億6800万円。営業損失が1億8800万円の赤字。この厳しい状況のなかで社長CEOに就任したのが中山善光氏だ。今年3月まで、ソニーマーケティングのB-Direct戦略部統括部長を務めた。今年4月からダブルクリックの親会社であるトランスコスモスに入社し、2か月強で子会社の社長職を任されることに。
大手企業からベンチャー企業への転身。「自分にとって大きなチャレンジ。(業績を伸ばすという)結果を出せなかったら責任が問われる。しかし、最終的な経営判断を下せるという点で社長職は面白い」といい放つ。ソニーマーケティングで新規事業の立ち上げに多く携わってきた。そのノウハウを生かし、「今年度は確実に黒字転換を果たせる」と自信たっぷり。「利益率が高い事業の拡大を図る」と、eメールマーケティングを手がけるテックソリューション事業に集中する。「当事業の売上高を、今年度は前年度比20-25%増まで引き上げる」と意欲を燃やす。
趣味はヨットレース。艇内での役割は舵を取るヘルムスマンだという。「スタートで混乱しているなかを抜け出し、良いポジションを獲得できるかが勝つための重要な要素になる」。ダブルクリックの経営でも、業績不振を打破する舵取りの手腕に期待がかかる。
プロフィール
中山 善光
(なかやま よしみつ)1954年北海道小樽市出身。79年、ソニーに入社。99年、ソニーマーケティングのシステムウェア営業部統括部長に就任。01年、ネットワークビジネスデベロップメント統括部長、02年にB─Direct戦略部統括部長に就任。04年トランスコスモスに入社。サービス統括サービス企画本部を経て、同年6月24日に同社の子会社であるダブルクリックの社長CEOに就任。