白木広亮は、「データサイエンティスト」を職業としている。データマイニングの技法を使って、ファーストフードやオンライン広告といった業界の大手企業を相手に、テラバイトを超える容量の情報を分析する。多くのITベンダーがビッグデータ活用による「価値」をいかに創出するかについて頭を悩ませているなかで、白木は数少ないデータ解析の専門家としてクライアントのマーケティングを支援し、億円単位で彼らの売り上げ増を実現している。
「世界で自分以外に誰も知らない情報を手に入れるのが楽しい」。白木は、大学院での研究を通じてデータマイニングのおもしろさを実感し、ピンポイントで、データ解析サービスを提供するブレインパッドへの入社を決めた。同社に入ってまだ4年目だが、すぐれた分析力が評価され、チーフアナリストとして大型プロジェクトを担当する解析チームのリーダー役を任されている。
白木の強みは「ユニークな仮説を立てる」こと。ユーザーの行動履歴を分析し、広告にどのようなキーワードを入れればアクセスが集中するか。そういったことを考えるのは、客先の社内アナリストのほうが長けていると捉える白木。「そうではなくて、ビジネスのボトルネックはどこにあるのかを自分の視点で探して、お客様の社内の誰もが思いつかない仮説でデータ解析を進めることを心がけている」という。
白木の趣味はジャズピアノだ。大学時代からその腕を磨いてきた。「ジャズの演奏は、始める前は何も決められておらず、その場でゼロからつくり上げる。考えてみれば、データ解析のやり方によく似ている」と、自分の趣味は仕事と相性がいいと、改めて実感している。(文中敬称略)
プロフィール
白木 広亮
白木 広亮(しらき こうすけ)
1981年神奈川県生まれ。2009年、大学院を修了後、ブレインパッドに入社。保険会社やファーストフード事業者、オンライン広告代理店の分析プロジェクトに参画。現在、チーフアナリストとして独自の視点でデータマイニングを行い、ユーザー企業にマーケティング施策を提案している。