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<セキュリティソリューション特集>「セキュリティ=保険」から「セキュリティ+付加価値」の時代に(下)

2008/10/13 19:56

週刊BCN 2008年10月13日vol.1255掲載

バラクーダネットワークスジャパン
適切な価格帯で運用しやすいソリューションを提供
市場から選ばれたアンチスパムとWAFアプライアンス

スパムファイアウォールで3年連続トップシェア

 電子メールは、ビジネスコミュニケーションに不可欠となっている。これまで主なビジネスコミュニケーションツールだった電話やFAXに代わって、電子メールが業務の中心になりはじめている。業務の受発注などを電子メールで行っている企業もあり、今や電子メールは企業活動と切り離せない存在になっている。

 一方、日々大量に届くスパムメール、ウイルス、スパムメールを介したフィッシング詐欺などの脅威が増加しており、企業の課題として頭を悩ませている。そこで電子メールセキュリティが注目されている。

 バラクーダネットワークスジャパンは、スパムファイアウォールソリューションの大手プロバイダとして知られ、電子メールセキュリティ市場でも高い評価を獲得している。

 富士キメラ総研「2008ネットワークセキュリティビジネス調査総覧」の最新レポートによると、バラクーダネットワークスジャパンは、電子メールセキュリティアプライアンス部門で2007年に約22%のシェアを獲得。国内での出荷台数3年連続No.1を獲得している。これは、日本国内において、最も選ばれているソリューションであることを意味している。

Webのぜい弱性対策でもトップシェア

 バラクーダネットワークスは、セキュリティに軸足を置いたソリューションを提供しており、電子メール、ウェブブラウジング、インスタントメッセージを柱に事業展開している。国内においては、トップシェアを誇るスパムメール対策ソリューション「Barracuda Spam Firewall」やスパイウェアによる情報漏えい対策を目的とした「Barracuda Web Filter - featuring Spyware Protection」などを提供し、顧客企業・パートナーからも高い評価を獲得している。また、日本版SOX法によってニーズがさらに高まりつつあるメールアーカイブ・ソリューション「Barracuda Message Archiver」、Webアプリケーションファイアウォール「Barracuda Web Application Controllers」、「Barracuda Web Site Firewall」などによって新規市場を開拓し始めている。

 前述のレポートによれば「Barracuda Web Application Controllers」がWebアプリケーションファイアウォール市場の出荷台数で約43%、出荷金額で約34%を獲得している。これは、双方とも市場でトップということだ。

 現在、日本国内でもWebアプリケーションファイアウォールのニーズが高まっている。企業規模を問わずECサイトを狙った攻撃が相次いでおり、システムのぜい弱性をついたSQLインジェクション攻撃による被害が急拡大している。クレジットカード番号を含む個人情報も漏えいし、企業だけではなく、利用者も巻き込んだセキュリティ事故も増えているという背景を色濃く反映している。

 これまでWebアプリケーションファイアウォールは、500-1000万円という価格帯で提供されており、一部の大企業のみでしか利用できないソリューションであった。しかし、中堅・中小企業といったのミッドレンジでもWebアプリケーションファイアウォールへのニーズが高いのも事実だ。そのニーズに応えたのが同社なのである。

 バラクーダネットワークスジャパンは、これまで適切な価格帯で運用しやすいソリューションが提供されてこなかったミッドレンジの市場に対し、新しい提案を行い、市場を創出し続けてきた。Webアプリケーションファイアウォール市場におけるシェアの獲得は、それを物語ってもいる。新市場の開拓がトップシェアに貢献していることは揺るぎない事実であろう。ビジネスへのアクセルを踏み続ける同社に市場からの期待も高い。




バラクーダネットワークスジャパン=http://www.barracuda.co.jp/

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