米ロジテックのマルセル・ストーク上級副社長は、「世界的なパソコン不況だが、マウスやキーボードなどの買い替え需要は落ちていない」と、強気の姿勢を示した。同社はマウスやキーボードを軽薄化、無線化した商材を大幅に強化。これに加えて、ブロードバンドに欠かせないビデオチャット用PCカメラの需要をうまく捉えるなど、着実にシェアを伸ばしている。

 米ロジテックの今年度(2002年3月期)の売上高は前年度比25%増の9億5000万ドル(約1235億円)、営業利益は同65%増の9000万ドル(約117億円)と好調に推移する見通し。

 ストーク副社長は、「今年度上半期には、マウス・キーボード分野における無線機種の売上比率が50%を超えた。無線マウスや無線キーボードの売上比率は、今後さらに高まる」と、従来の廉価な有線マウス・キーボードよりも、無線機種の伸び率が高いと話す。

 金額ベースでは半分を超えた無線マウス・キーボードだが、台数ベースでは、まだ1-2割程度。「高機能、高品質志向である日本市場の特性を考えれば、無線マウス・キーボードは、台数ベースでも3-4割程度に拡大する」と、無線商材の販売に自信を示す。

 02年1月の月間BCNランキングでは、同社の日本法人であるロジクールのマウス台数シェアが10.9%(金額シェア17.1%)、キーボードが同10.6%(同24.1%)、PCカメラが同63.0%(同54.9%)となるなど、過半のシェアを獲ったPCカメラ以外は、ほぼ台数より金額シェアが高い。立ち上げ時期のPCカメラは安く投入し、成熟期のマウス・キーボードは付加価値戦略で臨む。

 マウスの市場規模を100ポイントとすれば、キーボードは20ポイント、PCカメラは5ポイントと小さく、依然としてマウス市場は巨大だ。しかし、この点について「キーボードは、これまで壊れない限り、買い替えることはなかった。だが、薄型で無線機能付きキーボードが定着すれば、顧客は今のキーボードが壊れていなくても、より高い機能や価値があるキーボードを買い足すようになる」と、薄型無線キーボードの伸長に期待を寄せる。

 また、「日本では今、まさにブロードバンド(BB)が花開こうとしている。BBは米国や韓国の先例が示しているように、主要コンテンツとしてビデオチャットが台頭する。このタイミングでは、ビデオチャット用のPCカメラが飛ぶように売れるはずだ」と、意気込む。

 一方、プレイステーション2(プレステ2)用のゲームコントローラも好調のようだ。「プレステ2向け周辺機器の売り上げに占める比率は明らかにできないが、無視できない存在になっている」と話す。今後は、Xbox向けのゲームコントローラの開発も検討中だ。