サーバー製品などの開発を手がけるITベンチャーのデジタル・ボックス(宮田明社長)は、小銭や紙幣を入れることで公衆電話のように一定時間利用可能な、不特定多数のユーザー向けパソコン「バルクヘッドパソコン」を開発、販売を開始した。価格は40万円から。

 ホテルや学校、公共施設などをターゲットに、初年度で1万システムの販売を目指す。

 「バルクヘッドパソコン」とは、小銭や紙幣などを「バルクヘッドパソコン」に搭載されている課金装置に投入すると、一定時間、インターネットや各種ソフトを利用できる不特定ユーザー向けの“公衆用”パソコン。

 インターネットカフェに設置されているパソコンのように、従業員がユーザーを監視できる環境になくても、公衆電話のように無人でサービスを提供することができる。

 無人でサービスを提供するために、「バルクヘッドパソコン」と同一のLAN内に集中管理用のコンピュータを設置する。

 トラブル発生時の復旧などもすべて、管理用コンピュータから操作する仕組み。管理者はLAN内の「バルクヘッドパソコン」を、遠隔地からセキュリティ監視したり、メンテナンスが行える。

 また、悪意をもったユーザーがネットワークにウイルスを流したり、不正アクセスなどの拠点にされないようにするため、セキュリティ面を強化した。

 外部のネットワークに悪影響を及ぼさないよう、LinuxベースのファイアウォールによりLAN内にあるパソコン間の不正アクセスを防ぐ「バルクヘッド」という独自のセキュリティ技術を筐体(きょうたい)内に搭載した。

 小銭や紙幣、プリペイドカードといった課金装置の精算手段や、パソコンのハードディスク容量、ドライブの種類などを導入企業の要望に応じてカスタマイズできる。

 また、利用時間や利用内容に応じた料金設定や、課金管理システムを容易に構築できる機能、ユーザーが持ち込んだパソコンを接続できる機能も用意している。

 同社は、ウェブサーバー、メールサーバー、DNSサーバーなどに加え、チェックポイントのファイアウォール製品「FireWall-1」をパッケージ搭載し、セキュリティ面を強化したLinuxブレードサーバー「セキュリティアプライアンスサーバー」をすでに開発、販売しており、「『バルクヘッドパソコン』を設置する環境をよりセキュアに構築できる製品」(宮田社長)と位置付けており、同サーバー製品と組み合せた販売にも力を入れていく構え。

 アドレスはhttp://www.d-vox.com/。