連結会計ソフトウェア開発・販売のディーバ(森川徹治社長)は、親会社が子会社の情報を取得して連結決算を短期間で集計できるソフトウェア「DivaSystem(ディーバシステム)」と連携するBI(ビジネス・インテリジェンス)機能の開発に着手した。マイクロソフトのSQLサーバーに搭載されている「レポーティング・サービス」を利用して、同ソフトの連結データへアクセスして分析する機能を拡充。「連結経営に特化したBIソリューションベンダー」(森川社長)への変貌を目指す。

 ディーバシステムは、制度上求められる「制度連結」処理に加え、連結経営上で必要となる「管理連結」をサポートしている。1997年に第1弾をリリースしてからの導入実績は、東芝や松下電器産業など東証1部上場企業64社を含め大手企業を中心に約400社に及ぶ。BI機能としては、大手外資系BIベンダーのツールをディーバシステムとセット販売しているが、「価格面でこのBIを導入できない企業が3分の2に及ぶ」(森川社長)というのが現状のため、より安価なBIをレポート機能「レポーティング・システム」を利用して構築することにした。すでに、マイクロソフトのパートナーに加盟し技術協力を強化しており、今年度内には新BIパッケージをリリースする計画だ。

 ディーバシステムは当初から、データベースはオラクルを採用し、開発環境はマイクロソフトベースで構築してきた。だが、「米国の連結会計ソフトの開発環境では、マイクロソフトがデファクトスタンダード(事実上の業界標準)になりつつある」(森川社長)と、将来的に同業他社との協業などを見込み、マイクロソフトとのアライアンスを強化した。

 連結会計ソフト市場は、四半期決算の広がりなどで、企業の決算業務の負担を解消する上で活性化している。このため、ディーバシステムの独自性だった「制度連結」に関する機能を競合他社も採用し始めている。ディーバはこれまでも、親会社のシステム内で自動作成されたキャッシュフロー計算書など財務情報をインターネットで一覧できる「GIR(グループ・インフォメーション・レポーター)」を開発するなど、製品群を増やしてきたが、「さらなる差別化が必要」(森川社長)と、BIソリューションの拡充を急ぐ。

 同社の昨年度(2005年6月期)の売上高は約17億円。今年度は、同10%増を見込んでいる。