ユビキタス社会実現の重要な要素であるウェアラブルコンピューティングに関する技術を集めた「ウェアラブルコンピュータショウin KANSAI」が、10月19、20日の両日、大阪市の大阪産業創造館で開催され、多くの来場者を集めた。

 アジアで初めてとなるIEEE(全米電気技術者協会)コンピュータソサイエティによる「ウェアラブル国際学術会議(ISWC)」との併催。米国のカーネギーメロン大学やスイス連邦工科大学チューリッヒ校をはじめとする技術展示なども行われた。日本の第一人者で、NPO(特定非営利活動)法人ウェアラブルコンピュータ研究開発機構理事長の塚本昌彦・神戸大学教授は、「30の予言」と題して講演。「1年後にブレイクし、若者の50%がウェアラブル機器を装着するようになる」など、利便性の向上が社会の発展につながるとの認識を示した。

 日立造船は、清掃プラントで実用化したシステムの新たな用途展開を提案するなど、ソリューション系の動きも活発化している。一方、アップルコンピュータのiPodで画像を楽しめるようになり、来春には地上デジタルの1セグ放送が始まるなど、民生用途でのブレイクも期待されている。ヘッドマウントディスプレー(HMD)の開発を進める企業などでは、「コストダウンという課題はあるが、民生用途の広がりでスケールメリットが享受できるようになる」と技術開発を加速する考えを示すところが多くなっている。