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ティーピクス研究所 導入支援サービスを強化 指導員を大幅増強へ 今年度1.5倍の納入社数目指す

2006/02/06 12:54

週刊BCN 2006年02月06日vol.1124掲載

 生産管理システム開発のティーピクス研究所(二ノ宮良夫所長)は、導入支援サービスを強化する。今年度(2006年12月期)末をめどに生産管理システムに精通した認定指導員を倍増させるとともに、経験豊かなシニア層を契約指導員とすることで販売増に結びつける。ここ数年、年間およそ100社に納入してきたが、指導員を活用した導入支援サービスの強化で、今年度は約150社の新規納入件数を掲げ前期比1.5倍の3億円の売上高を目指す。

 製造業の設備投資の増加や、昨年、個別生産機能の拡張など製品面を強化したことで、同社への引き合い件数は順調に拡大している。だが、顧客の経営課題を正確に分析し、成功事例を増やすためには、指導員の不足が課題となっていた。

 認定指導員は、現在全国に10人余りで、47都道府県をカバーできていないのが実情だ。今年度はこれを倍増させ、早い段階で全都道府県をカバーできるようにする。

 認定指導員は、生産管理のノウハウや同社の生産管理システムを熟知したSIerの担当者などが中心。これとは別に、生産管理に携わった経験があるシニア層などを契約指導員として取り込む。1月に生産管理の実務経験が豊富な定年退職者を第1号の契約指導員として迎え入れた。

 今年度末までに現役SEなどで構成する認定指導員を20人強、契約指導員を約20人体制にすることで導入支援サービスを拡充し、納入件数の拡大を目指す。

 同社の顧客層は、大手製造メーカーの部門単位から、中堅中小の製造業まで幅広い。大手なら部門長以上、中堅中小なら経営トップから直接経営課題を聞き出して解決方法を提示するため、「指導員には高度なノウハウが求められる」(二ノ宮所長)という。経験豊かな指導員を増やし、問題解決型のアプローチを強化することで、同社の生産管理パッケージの機能を最大限引き出すとともに、必要であればカスタマイズや追加の開発にも対応していく。

 ティーピクス研究所は生産管理システムの国産老舗ベンダーで、06年1月現在の累計納入社数は、OEMや小規模なオプション製品などを除いて約1400社、累計納入システム数は8000本弱の実績がある。
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