昨年12月に日本ビジネスコンピューター(JBCC)の100%子会社として同社のホールディングス会社「JBグループ」に加わった販売系SIerのNSISS(奥野之雅社長)は、JBCCがもつソリューションや運用監視などを生かし、既存企業へ付加価値のあるシステム提供や保守サービスなどを強化する。また、鉄鋼業やレンタル・リース業向けなどのソリューションをもつ強みを生かし、毎年30-40社の新規受注を目指す。

 NSISSは、1988年に創業。「IBMビジネス・パートナー」の1社として、新日本製鐵グループがもつ業務知識やノウハウ、日本IBMのIT技術などを生かし、主に製造・装置工業や流通業にシステム構築などを提供してきた。昨年12月には、日本IBMと新日鉄ソリューションズが保有する同社株式をJBCCへ譲渡。JBCCの100%子会社になった。奥野社長は「当社は、新日鉄時代に得た鉄鋼2次加工業やレンタル・リースなど、現場の実情に即した特化分野の業務知識が豊富。これとJBグループのノウハウ、日本IBMの技術力を合わせ、業績を伸ばしていく」という。

 今年度(2007年3月期)はまず、JBCCの全国にある68拠点のサービス網とシステム運用支援センター「SolutionManagement and Access Center(SMAC)」を活用して既存顧客1000社を対象に保守サービスを強化する。「当社にも『NSISS運用支援』があるが、JBCCとの協力で24時間365日の遠隔監視ができれば、システム構築した企業への保守サポートを増やすことができる」(奥野社長)と、年商100-300億円の中堅中小企業を対象に保守サポートを拡大する。

 新規顧客の獲得では、IBM製サーバーやJBCCなどのパッケージを活用したシステム設計に関する案件を発掘する。これに、保守サービスを加え、企業システムをトータルに請け負う。NSISSは、米オラクルのERP(統合基幹業務システム)「JDエドワーズ」の国内販売で上位に位置する。「企業間統合やデータ交換、ウェブ型のEDI、仕入れや販売などの管理に関するニーズが高いので、JDエドワーズを活用したソリューションも拡充する」(奥野社長)方針だ。

 NSISSの昨年度(06年3月期)売上高は、約137億円。売上高の内訳は、サーバーやパソコン、プリンタなどハードウェアが50%、システム構築(SI)が30%、保守サービスが20%となっている。同年度の経常利益率は4.2%で、JBグループ全体の同2.7%に比べて高い。「利益の約6割は、SIと保守サービスで占める」(奥野社長)という。JBグループは現在、中期計画を策定中だが、「当社は経常利益率を5%にする」(同)ことで、グループに貢献していくという。