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米アベンテイル SSL─VPNの新モデル発売 アクセスする機器の特定も
2006/08/07 17:59
週刊BCN 2006年08月07日vol.1149掲載
SSL─VPNは、インターネットなどの公衆回線網を暗号化して仮想私設網を構築するための機器で、遠隔地のPCや携帯電話、キオスク端末などから社内の情報システムにアクセスする場合に利用する。VPN機器は暗号化通信規格「IPsec」を用いた機種が主流だったが、IPsecよりも低価格で導入が容易なSSL─VPNに流行が移っている。
新製品の新たな機能として、どの機器がリモートから接続されているかを識別することが可能になった。従来は、アクセスしているユーザーを特定することはできたが、端末まではできなかった。これにより、不正な端末や盗難・紛失したPCが接続されようとした場合は、情報システム管理者がアクセスを遮断することができる。このほかの新機能として、エンドユーザーがアクセスに失敗した場合、アクセスできない理由と接続するための具体的な対処方法を表示するための機能がある。たとえば、「WindowsUpdate」をしていないPCはリモート接続できないというセキュリティポリシーを設定している企業の場合は、「セキュリティパッチが当たっていないため」と理由を明記したあとで、パッチのダウンロード先のリンクを表示する。「接続できないというトラブル処理に費やす情報システム管理者の手間と時間が解消される」(田内佐智子・リージョナルマネージャ)という。
「Aventail ST」を使ったサービスを展開しているのは、現在ネクストコムだけ。米アベンテイルは「1次店を増やす考えはないが、同製品を活用したサービスビジネスを手がける2次店を増やしたい」としている。
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