米アベンテイル(エヴァン・キャプラン社長兼CEO)は、SSL─VPN(仮想私設網)機器の最新モデル「Aventail ST2」を開発、8月から販売を開始した。昨秋に販売した機種「同 ST」のバージョンアップで、主に3つの新機能を追加。接続する端末の特定や、接続できなかった場合の理由と対処方法を表示する機能などを新たに加えた。価格は同時接続10ユーザーのエントリーモデル「Aventail ST2 EX750」で82万4000円。25ユーザー同時接続の「同 EX1600」で225万円。従来の1次代理店であるテクマトリックスと、三井物産セキュアディレクション(MBSD)を通じて販売する。

 SSL─VPNは、インターネットなどの公衆回線網を暗号化して仮想私設網を構築するための機器で、遠隔地のPCや携帯電話、キオスク端末などから社内の情報システムにアクセスする場合に利用する。VPN機器は暗号化通信規格「IPsec」を用いた機種が主流だったが、IPsecよりも低価格で導入が容易なSSL─VPNに流行が移っている。

 新製品の新たな機能として、どの機器がリモートから接続されているかを識別することが可能になった。従来は、アクセスしているユーザーを特定することはできたが、端末まではできなかった。これにより、不正な端末や盗難・紛失したPCが接続されようとした場合は、情報システム管理者がアクセスを遮断することができる。このほかの新機能として、エンドユーザーがアクセスに失敗した場合、アクセスできない理由と接続するための具体的な対処方法を表示するための機能がある。たとえば、「WindowsUpdate」をしていないPCはリモート接続できないというセキュリティポリシーを設定している企業の場合は、「セキュリティパッチが当たっていないため」と理由を明記したあとで、パッチのダウンロード先のリンクを表示する。「接続できないというトラブル処理に費やす情報システム管理者の手間と時間が解消される」(田内佐智子・リージョナルマネージャ)という。

 「Aventail ST」を使ったサービスを展開しているのは、現在ネクストコムだけ。米アベンテイルは「1次店を増やす考えはないが、同製品を活用したサービスビジネスを手がける2次店を増やしたい」としている。