インフォテリア(平野洋一郎社長)は10月中に、主力のデータ連携ソリューションスイート「ASTERIA(アステリア)」を、用途の大小に応じて利用できるように新ラインアップを投入する。大企業だけでなく、中堅企業の利用を想定し、機能を絞り込み安価に使える製品とした。これと並行して、再販権のある1次店に加え、同権利を持たない2次店と、同スイートと自社ソフトウェアを組み合わせて販売するISVなどの獲得を積極化する。「ASTERIA」は3月で導入数が累計250社を超えた。今年度(2007年3月期)は、パートナーの拡大などの効果で400社まで伸ばす計画だ。

 「ASTERIA」は、異なるシステムやデータフォマット間の連携を簡単に実現できる製品で、開発ツール、実行環境、特定のシステムとアプリケーションを連携させるオプションで構成している。「ノン・コーディング」でGUIベースの開発環境により、SEのスキルに依存せず、システム間連携が可能。導入250社のうち大企業は約100社。最近では、旧システムなど別々のフォーマットで動く既存システムを結合させるニーズが高まり、中堅企業での採用も急速に増えている。

 これまでの「ASTERIA」は「1つのパッケージに機能を詰め込んでいた」(平野社長)が、新ラインアップでは利用シーンの大小に応じて活用できる大規模向けから汎用的な3製品を出す予定。これに合わせ同社は4月から、「トライデント戦略」と呼称する対策で対象企業の拡充を開始した。

 現在、「ASTERIAソリューションパートナー」としてSIer30社が登録。このSIerは、同製品を利用してシステム統合案件などをが手がける。これに加え、4月からは再販権を持たず1次店と共同で販売する2次店の募集を開始し、7社が加盟した。

 「ASTERIA」とソフトを組み合わせ販売するISVやSIerによる「アライアンスパートナー(仮称)」の制度も順次拡充している。すでにXMLデータベースを持つサイバッテクなど4社と提携。同制度の加盟社数を今年度中に10社に増やす計画。

 平野社長は「企業の業種業態に応じて、パートナーと共同で各種ソリューションを拡充する。これまで企業では、“揮発性”(利用してすぐ廃棄する)のあるデータを利用することが多かったが、最近はデータを保存し、それをSOA(サービス志向アーキテクチャ)環境で連携させるニーズが高まった」ことを背景に、利用シーンが増えると見ている。「ASTERIA」事業だけで、今年度売上高は前年比30%増を狙う。