NEC(矢野薫社長)は、IAサーバーシリーズ「Express5800シリーズ」のLinux搭載モデルでサポートサービスを付加した新セットモデルの販売を始めた。OSのインストール代行と動作検証、問い合わせ対応サービスなどをセットとした。従来からLinuxを事前にインストールしてサポートを加えたセットモデルを用意しているが、今回は従来のセットモデルよりもサポートサービスの内容を簡素化して価格を抑えた。Linux搭載IAサーバーは代理店からの販売量が少ないため、導入コストを抑えたセットモデルの提供で間接販売を増やしたい考え。

 新セットモデル「Express5800/セレクションパック」は、レッドハッドのLinux「Red Hat Enterprise Linux v.4 ES」をプリインストールして動作検証を行ったうえで販売する。付加するサービスは、設定・操作方法の問い合わせ対応で、OSの使用権3年分も加えた。運用時の障害対応はオプションメニューとし、別途有償で提供する。基本セットにはメニュー化していない。

 対応サーバーは「Express5800」の100シリーズ4製品で2wayモデル3機種と1wayモデル1機種。価格は1U1wayのラックマウント型のエントリサーバー「Express5800/110Rh─1」の最小構成で32万2000円。

 Linuxとサポートサービスを加えたサーバーのセット販売は今回が初めてでなく、すでに「Linuxサービスセット」を用意している。OSの事前導入と問い合わせ対応に加え、サーバー稼働監視ツールもインストールして出荷。障害の発生通知やトラブル回避方法も提供するメニューとなっている。「Express 5800/セレクションパック」に比べサポートメニューは豊富だが価格は高い。 新セットモデルは、「サポートメニューはそこまでは不要というエンドユーザーと販売代理店の要望に応えた」(OSS推進センターの河野敬子プロダクトマネージャー)形で商品化した。また、従来のセットモデルは、レッドハットだけでなくミラクル・リナックスにも対応しているが、今回はレッドハットだけに絞った。

 NECはレッドハットのLinux販売で実績が高いなどLinux搭載サーバーの販売に強いが、直販が主体で代理店を通じた間接販売量が少ないという課題を抱える。NECのサーバー販売会社のうちLinuxを扱う比率は「まだ2-3割程度」にとどまっていた。

 価格を抑えサポートをNECが代行する新セットモデルを用意することにより、代理店にメリットを与えてLinux搭載サーバーの販売比率を高めてもらう考えだ。まずは、間接販売のLinux搭載モデルを「現状の5倍には高めたい」としている。