アイシロン・システムズ(瀧口昭彦社長)は、クラスタストレージの新製品「Isilon IQ9000」と拡張ストレージノード「Isilon EX9000」を発売した。データ容量で1.6ペタバイトを達成。ウェブで新サービスを提供するコンテンツプロバイダやCADなど大量にデータをやり取りする製造業などを対象に拡販を図る。

 いずれの新製品とも、1ノードで9テラバイト、最大で約1.6ペタバイトもの大容量を蓄積できるストレージシステムを構築できることが特徴。システムの運用を止めずにストレージを拡張できることが強みとなっている。価格はシステム規模によって異なるが、クラスタストレージシステムとして導入するケースが多い機器3台とスイッチなどの構成で2800万円前後。米国本社でマーケティングコミュニケーションズディレクターを務めるクリス・ブレッシントン氏は、「1テラバイトあたりの単価が100万円という計算。競合他社の製品より20%程度は安い」とアピールする。

 また、ソフトウェアとしてデータ容量を管理できる「Smart Quotas(スマートクォータス)」を追加。同ソフトにより、ユーザー企業は複数ストレージの一元管理や、企業内の各グループで容量を割り当てることが可能になる。ストレージ容量の限界が近づくとアラートを出すため、どのタイミングで拡張ストレージを追加すればいいのかを把握できる。

 同社では、競合製品に比べて100倍の拡張性とテラバイト単価が安価である点を訴えていく。ウェブ2.0関連のサービスプロバイダをはじめ、印刷や映像関連などデジタルデータを業務で扱う企業に対してアプローチをかけていく。「当社製品を導入しているユーザー企業の50%は確実にIQ9000にリプレースするだろう」とみている。

 従来のNASやSANは構造化データを保存するのに適していたが、6-7年前から非構造化データが急激に増え、現在では、「新しく生成されるデータの60%が非構造化データ、またはデジタルコンテンツになっている」。こうした背景から、大容量で運用を止めずにストレージを拡張できるメリットから、クラスタストレージへの需要が高まっているようだ。