共通XML/EDI実用化推進協議会(COXEC、和田英男理事長)は来年度、企業や業界の壁を越えた共通EDI(電子データ交換)の実用化を目指す。汎用性が高いXMLデータを軸に、SaaS/ASP型による共通EDIの研究・開発を推進しており、早ければ来年度にも実用化にこぎ着ける見込みだ。

 主に中堅中小の製造業をターゲットとして、複数の業界を横断的にカバーするXML/EDI網の実証実験を昨年度に実施。発注者と受注者の間にSaaS/ASP型の“サービス提供会社”が入り、汎用性のあるデータに交換することで組織の壁を越えたEDI網を構築した。サービス提供者として、大手SIerの富士通エフ・アイ・ピーやTIS、日立情報システムズが実験に参加している。

 こうした柔軟で汎用的なEDI方式がユーザー企業や中小企業庁などから認められ、EDIの普及促進を柱とした今年度の「中小企業戦略的IT化促進事業」の採択案件の半数近くがCOXEC方式を採用。各地で実用化に向けた作業が急ピッチで進んでいる。来年度には「実用化の事例が出てくる見込み」(和田理事長)と期待している。SaaS/ASP型であるため、簡易なカスタマイズで利用できるのも利点のひとつだ。

 従来のEDIでは、発注者ごとにEDIデータの形式が異なるなど、効率の悪さが課題となっていた。国や各団体などが業界の壁を越えた共通EDIの実現に取り組んでおり、COXEC方式は先進事例として注目を集めている。