東芝ソリューション(梶川茂司社長)が、日本と中国の学生交流を支援している。中国の大連東軟情報学院が、日本で今秋開催された全国高等専門学校プログラミングコンテストに参加できるよう後押し。コンテストを通じて学生交流を支援した。東芝グループのCSR(企業の社会的責任)活動の一環として、「高専プロコンに参加する外国チームを支援する」(東芝ソリューション・真木明常務)ことによって、日中の学生交流を促進し、両国の発展に貢献していく考え。

 大連東軟情報学院のチームが参加したのは10月6-7日の2日間にわたり、岡山県津山市で開催された第18回全国高等専門学校プログラミングコンテスト(高専プロコン)。同校は課題部門で国際交流賞、競技部門で技術賞を獲得するなど優秀な成績を収めた。

 高専プロコンはその目的の一つとして国際交流を掲げ、ここ数年、ベトナム、モンゴル、中国などから参加チームを招いている。

 東芝ソリューションは特別協賛企業として高専プロコンを支援してきたが、ITにおける協力関係が重視されている日中関係において、ITジュニアの国際交流を通した支援が相互理解による民間外交の一助となることを期待。昨年に引き続いて、学生の国際交流を推進する「プロコンの国際化を支援する会」への協力を行っている。

 参加した中国チームは、同社のオフショア開発における中国パートナー企業・ニューソフト(東軟集団)が経営するIT専門学校・東軟情報学院の学生たち。2000年に創立された同校は、大連、成都、南海にキャンパスを持ち、2万人の学生が在籍している。今回参加した学生は大連校で選抜された精鋭である。

 課題部門に挑んだ劉浩さんと馬可さんのチームは「I want to fly」というテーマで、プロジェクターから投影される自然の風景の中を、鳥が自由に飛翔するソフトを出展。センサーを背負った操作者が行う鳥の動作をブルートゥースによってPCに伝え、鳥が飛ぶ方向や速度を自由に変えられるというもので、その発想の卓抜さとバーチャル技術の完成度が高く評価された。また、競技部門に出場した鄒禹効さん、陳積利さん、王昊明さんのチームも、石垣を積み上げるゲームに果敢に挑戦した。

 東芝グループは“地球内企業”というコンセプトを掲げてCSR活動を展開。今年の中国チームについて東芝ソリューション・真木常務は、「レベルが高く、センサーやブルートゥースなど新しいデバイスの使いこなしにも目を見張るものがあった」と評した。