ソニーは、2010年度までに、CO2排出削減量換算で5万トンの再生可能エネルギーを導入する計画を発表した。

 同社は07年10月には、新たに1600万kWhの木質バイオマス発電委託契約を、秋田県の能代森林資源利用協同組合と交わした。国内グループ会社が他社と契約している分とあわせると、3640kWhの再生可能エネルギーを発電委託しており、国内最大規模を誇る。さらに、ディスク製造工場であるソニーDADCオーストリア、およびソニーオーストリアでは、07年11月から同施設が使用する年間5950万kWhの電力すべてを水力発電による再生可能エネルギーに切り替えることで、年間1万1000トンのCO2排出量を削減。これにより、ソニーが欧州において展開している9つの事業所で再生可能エネルギーを利用することになり、欧州で利用している全電力使用量の約41%を再生可能エネルギーに切り替えた。

 「再生可能エネルギーは、通常の電気料金よりは高いが、ソニーでは、これを省エネルギー化の取り組みとして換算。今後も積極的に導入を図る。工場およびオフィス、製品、研究開発という領域からの取り組みに加えて、今後は、環境に関するコミュニケーション活動にも力を入れていく」(中鉢良治社長)としている。

 そのほか、08年春以降に発売する液晶テレビ「BRAVIA」において、過去に販売したソニー製ブラウン管カラーテレビのポリスチレン廃材および部品梱包用の発泡スチロール廃材から再生した、難燃性ポリスチレン材料を一部部品に利用する。

 BRAVIAの約10%の機種を対象に、ブラケット、リアカバーなどの部品に再利用することで、テレビ製造における新規投入資源の低減とともに、約10%のコスト削減効果が見込めるという。

 ソニー全体では、年間15万トンの樹脂を使用しており、そのうちポリスチレンは8万5000トンを占める。再生ポリスチレンの06年度の使用量は1万6000トンで、これを、10年度までに、06年度比2倍となる3万2000トン、全体の30%の構成比を目指すという。