NPO法人のITジュニア育成交流協会(A.JITEP)の高山由・理事長は、東京・世田谷区立北沢小学校で「情報のはたらきの“光”と“影”」と題した特別授業を昨年12月17日に行った。北沢小での授業は昨年に続いて2回目。インターネットや携帯電話の普及で、いつでも手軽に情報を手にすることができるようになった。しかし、子供たちにとって有害な情報や犯罪に巻き込まれる危険性が高まっているのも事実。こうした情報化社会の光と影をテーマにした。授業では5年1組の児童に集まってもらった。

 授業は二部構成で、まずは情報の果たす役割について軽くふれる。そのあとメリットとデメリットを子供たちにも分かりやすいように話した。高山理事長が「家でインターネットを見ているひとは?」と問いかけると、8割方の子供たちが「はいっ、はいっ」と元気よく手をあげるなど、インターネットが子供社会にも広く浸透している様子がうかがえた。

 検索サイトなど利便性の高いサービスは広く認知されており、自ら主体的に情報を取りに行くインターネットのスタイルも子供たちに定着しつつある。こうした“光”の部分を踏まえながら、「有害情報に触れないよう気をつけること」と“影”の部分もあることを説いた。

 第二部では、昨年10月に開催された全国高等専門学校第18回プログラミングコンテストで特別賞を受賞した詫間電波工業高等専門学校のメンバーが参加した。情報工学科5年生の松浦伸彦さんら3人が入賞作品の「WIND+WOW!-癒しの窓-」を展示。見る人の位置によって窓に映し出される風景が変わるようプログラミングされた作品で、子供たちはどのような仕組みになっているのか興味津々の様子だった。「ITのおもしろさが十分に伝わった」(松浦さん)ようだ。

 A.JITEPはIT産業を支える次代の若者、子供たちにITの重要性を伝える活動を展開しており、今回の特別授業もこの一環で行った。