NEC(矢野薫社長)は、NGN(次世代ネットワーク網)の普及拡大に向けたサービス基盤とパートナー企業向けの新たな技術・営業・販路開拓などを提供する。2月22日に都内ホテルで開催したソフトウェアの年次イベント「Software WORKS SUMMIT 2008」で、岡田高行・執行役員が明らかにした。企業向けITアプリケーションをNGN環境で実現するには、「HTTPプロトコル通信に加え、SIPプロトコルの利用が必須」(同)と、NGN対応のミドルウェアの標準化を他のITベンダーに働きかける一方、Web2.0やSaaS、SOAなどとNGNを連携させる基盤の提供や技術支援などを強化する方針だ。

 NGNの商用開始は、NTTが4月末に予定している。NGNは、従来ネットワークの特長を生かし、IPネットワークの自由度を加味してインターネットや固定電話、携帯電話の長所を合わせた高信頼・高品質・大容量、セキュアな環境を実現。当面はコンシューマ環境に普及するが「本格的な普及に企業向けの拡大が不可欠。だが、技術的な課題がまだ多い」(岡田執行役員)という。

 従来はWebアプリケーションサーバーなどのミドルウェアを経由し、HTTPプロトコルで通信していた。一方、NGN環境では、HTTPプロトコルに加え、SIPプロトコルが必須になる。NGN環境で企業システムの利用を増やすには、この両面の技術が必要になる。そのため同社は、SIP対応ミドルウェアとNGN対応アプリケーションの接続性を事前検証する環境などを整備する。

 こうした流れから、これまでの同社ミドルウェアのパートナー制度は、IT系システムに加え、ネットワーク系システムを融合した商品とサービスを共同で模索する仕組みに変化させる方針だ。同社のミドルウェアに関連するパートナーは現在280社。今後は、ネットワーク系のパートナーが増加すると予想しており、そのうえで独自の付加価値を提供する新たな技術・営業・販路開拓などを展開することになるという。