コクヨグループのコクヨオフィスシステム(尾崎司社長)は、本社である霞が関オフィスの大幅リニューアルを行い、7月15日からユーザーへの公開を始めた。CO2対策などの環境保全の取組みを形にして見せるオフィスという位置づけで、ショールームとしての機能ももたせていく。

 コクヨオフィスシステムは霞が関ビル18階に本社を構える地の利を生かして、昨年5月には最先端の技術を取り入れた「RESONANCE FIELD(レゾナンス フィールド)」を構築、積極的に公開してきた。

 「1年強でリニューアルに踏み切ったのは、CO2問題に代表される環境への対応が強く求められるようになっているが、これを形にして見せるため。また、最先端テクノロジーを生かすことで社員の創造性をより高めるクリエイティブオフィスを形にして見せることも可能になった」(コクヨの黒田章裕社長)としている。

 「RESONANCE FIELD 2.0」と名付けられた新オフィスの特徴についてコクヨオフィスシステムの尾崎司社長は、「環境配慮(エコロジー)の可視化、創造性(クリエイティビティー)の可視化を実現した」と表現している。

 エコロジーの可視化では、(1)来訪者が「水・光・風」で自然を体感できる受付空間(エントランス)を設定、(2)応接空間では、古民家で使用されていた柱や梁から製造した古材家具(テーブルやイス)、リサイクルできる素材であるダンボール製家具(テーブルやイス)を採用、(3)執務エリアでは一部にLED個別照明を採用、従来に比べ電力消費量が約44%削減できることを実証して見せている。

 一方、クリエイティビティーの可視化では、(1)社員の創造性向上では、くつろぎ(オフ)と集中(オン)が重要になるが、オフを促進する空間としてプラネタリウムを配置したリラクカフェの構築、(2)オンのためには、社員の思考を途切れさせることなくミーティングを継続できるパノラマホワイトボード、社員約80人がセンサーを保有、「いつ・誰が・どこで・どれだけ」のコミュニケーションを行ったかを収集・分析する「ビジネス顕微鏡」の導入など、さまざまな試みを展開している。

 「まだ開発途上の製品もあるが、基本的にはユーザーに提供できる水準に到達させることができた」(尾崎社長)としている。