日立システムアンドサービス(日立SAS、三好崇司社長)は、次世代ファイアウォール(FW)となるPalo Alto Networks(パロ アルト ネットワークス:以下パロ アルト社)の製品を販売開始した。日立SASではアプリケーションの可視化の機能などで導入実績を積み上げたうえで、数年後には既存のファイアウォール製品を幅広くリプレースしていきたいとしている。

 昨年、日立SASの米国リエゾングループが新製品発掘の活動中に、パロ アルト社の製品に着目した。2005年に設立されたベンチャー企業の製品だ。この15年間、技術的に変わらなかったファイアウォールを革新させる、次世代のファイアウォールとして注目されていて、海外展示会で受賞するなど高い評価を得ている。

 国内では、日立SASとネットワンシステムズの2社が1次代理店として、パロ アルト社の製品を販売している。日立SASでは、他のファイアウォール製品を取り扱っている自社の代理店に対して、今後はパロ アルト社製品の取り扱いを促進していくとしている。

 現在のインターネット環境では、さまざまなウェブアプリケーションが使われている。だが、「多くの企業で導入されているファイアウォールは、ポート番号で遮断する15年前の技術がそのまま使用されていて、同じポートを通るウェブアプリケーションを識別して遮断することはできない」(武田一城・プラットフォームソリューション本部 ネットワークプロダクト部 主任)という根本的な問題があった。

 パロ アルト社の次世代ファイアウォール「PAシリーズ」製品は、同一ポートを通るアプリケーションと利用者を識別・可視化し、ポリシーに基づいてトラフィックを制御できるのが強み。独自の「Flash Match(フラッシュ マッチ)エンジン」を搭載したことで、高速で脅威対策を行うことができる。

 同社は今後、評価導入や、従来のファイアウォールを使用している企業に対し、アプリケーションの可視化という長所を生かした導入方法などで、実績を積み重ねていきたい考え。「2-3年後には、旧来のファイアウォール製品を幅広くリプレースできるのではないか」(斉藤晃一・プラットフォームソリューション本部 ネットワークプロダクト部 主任技師)としている。

 今後3年間で機器の保守なども含めて20億円の売り上げを目標としている。